今回は転勤族への就職についてお話しさせていただければと思います。
私自身、現在は転勤族の妻ですが、結婚前の仕事は転勤が多い仕事でした。
転勤が多い仕事はほんとに大変です。本業ではなく引っ越しのことも考えないといけませんので、転勤が少ない人に比べて考えることが多くなりますし、制約も増えてきます。
しかし、学生時に就職活動をしているときにどこまでそのことを考えるでしょうか?
とりあえず目先の就職にとらわれて、将来的な転勤族のデメリットまで考えを巡らせることはあまりないのではないかと思います。
なので今回は転勤が多い職業につくことのデメリットをお話しさせていただきます。
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転勤族ってなに?
転勤族は転勤が多い仕事についている人たちのことです。
転勤が多い職種というのはある程度決まっていて、
- 金融業界(銀行員等)
- 飲食業界(全国チェーンの場合)
- 国家公務員
- その他日本全国に支社・支店がある企業
このような感じになります。
転勤スパンは職種や企業によってさまざまなので一概には言えません。
若い頃は短いスパンで転勤させて様々な仕事を経験させ、最終的には一か所で落ち着くというパターンもありますし、定年までずっと根無し草で転勤をずっと繰り返す仕事ももちろんあります。
転勤が多い職種への就職を考えている人は、その辺もよく確認した方がいいですよ。
転勤族への就職で考えるべきこと
それでは転勤族へ就職するときに考えるべきこと、覚悟しておいた方がいいことについてお話しさせていただきます。
1.地元の友達と疎遠になる
まず転勤族ですので、地元を離れることになります。転勤によってはまた地元に戻ってこれるかもしれませんが、どうなるかは分かりません。
私の夫の勤め先は、地元に転勤させるとそこからの異動を渋られる可能性があるから、地元にはあまり帰さない考え方のようです。
地元を離れる人が多いか少ないかは地域差がありますが、少なくとも地元にいる時のように気軽に友達と会うことはできません。転勤族は孤独になりがちです。
もちろんSNS等で繋がれる時代ではありますので、実際に会ったり遊んだりできなくなることをどこまで重視するか、しっかり考えておきましょう。
2.予想を超える田舎に転勤することも
就職してすぐは本社である程度教育して、全国に異動させるという会社も多いです。
本社は大都市にあることも多いので、「就職して東京だ!」と思う人もいるかもしれません。ですが、本社での教育期間はそこまで長いものではありません。
その後の転勤生活の方が圧倒的に長いんです。
どうしても就職活動中ですと、最初の勤務地ばかりに目が行きがちになってしまいます。しかし、それ以降の異動を想定していないと、思いもよらない田舎に転勤になった時に、どうしても思い描いていた社会人生活との乖離を感じてしまいます。
そうなったら本当につらいですよ。こんな仕事辞めて地元に帰ろうと思ってしまってもしょうがないです。
でも、新卒は一度きりです。日本はどうしても新卒での就職の方が選択肢が多いですし、圧倒的に有利になっていると思います。
前職がかなり短い期間で離職していたらイメージ的にもよくありません。
就職する前に、その企業はどこまで支社・支店があって、どこまで転勤の可能性があるかをきちんと考えておきましょう。
3.いつまで転勤があるのか
先にも書きましたが、職種・企業によっては若い頃だけ転勤が多いというパターンもあります。
個人的には、これはいいな、うらやましいなと思います。こんな会社に勤めたいです。うちの夫は違います。残念です。
若い頃は転勤があっても楽しめることも多いです。雪国に行ったらウインタースポーツしてみたり、南の方に行ったらマリンスポーツしてみたり、それぞれの地域でしかできないことをするのは楽しいものです。
ただ、年を取ってくると、そんなバイタリティーがなくなってくることも多いです。転勤が多いことのデメリットだけがどんどん浮き彫りになっていくような気がします。
また、結婚して子供ができると、子供も一緒に転勤するのか、それとも単身赴任にするのかという問題も出てきます。
どちらも子供にとっては負担がとても大きいです。一緒に転勤すると、今までの友達関係もチャラになって一からやり直しです。単身赴任の場合は、思春期の大切な時期に親の片方がいないわけですから、子供にとって良いとは言えません。
ですので、どの年代まで転勤があるのかは非常に重要です。年を取っていくときに転勤がなくなるのであれば、私は悪くない選択肢じゃないかなと思います。ただし、上で書いた1と2をきちんと考えて納得した上でという条件が付きますが、
まとめ
転勤族は大変です。
転勤に慣れてくると楽しみ方も見つけやすくなるのですが、自分が想定していたものとのギャップが大きければ大きいほど、離職率も高くなってしまうと思います。
せっかく頑張って就職活動したのに、辞めてしまうのはとてももったいないことだと思いますし、短い期間での離職は次の就職の難易度も挙げてしまいます。
そうならないためにも、転勤族とはどのようなもので、どのようなデメリットがあって、それは自分が耐えられるものなのかをきちんと把握した上で、就職活動をするようにしましょう。
若い頃はなかなか将来のことまでは考えが及ばないものです。しかし、転勤族は年を取るごとに辛さが増していきます。
未来の自分と家族のためです。将来的なことも見据えながら、転勤の多い会社にほんとに就職していいのかどうかをきちんと考えた方がいいと思います。