賃貸物件の調査や下見を終えたらいよいよ契約。そんな時に「実印お持ちですか?」と仲介業者さんから言われた経験ある人もいるのでは?
賃貸借契約をする上で、実印が必須というわけではありませんが、求められるケースもままあります。
「いきなり言われても!どうすればいいの?」と思う方もいるかもしれません。今回はそんな実印についてお話しさせていただきます。
↓他の賃貸物件あれこれ記事はこちら↓
実印ってなに?
そもそも実印とはどのようなものでしょうか?
普段の生活で実印って全然使わないですよね。正直どんなものなのか。何で必要なのか。普通の印鑑ではダメなのかそこらへんがよく分からないんですよね。
車や家の購入など、重要な契約を締結する際に使う印鑑が実印というイメージで大体オッケーです。
実印は、「これが実印だ!」とあなたが思っていれば、そうなるというわけではなくて、きちんとお住まいの市町村に『印鑑登録』をしないといけません。
実印というのは、住民票と紐づけられて地方自治体に登録されるものです。その性質から、偽造が困難ですので、重要な契約はなりすましや詐欺防止の観点から実印が求められるケースが多いようです。
では印鑑登録するにはどうすればいいのでしょうか?
実印登録の条件・規格
実印は誰でも登録できるというわけではありません。地方自治体あてに登録ですので、詳細は皆さんがお住みの自治体のホームページなどをご覧ください。
私が経験してきた中でほとんどが以下の条件でした。
登録条件
- 住民登録をしていること
- 15歳以上であること
- 1人につき1個まで
- すでに登録されている印鑑でないこと
実印の規格
- 氏名以外の事項が表されていないこと
- ゴム印やスタンプ印などの変形しやすい材質でないこと
- 大きさが1辺8mm~25mmの正方形に収まること
大体このような条件になるかと思います。この条件に合致する印鑑を用意して、その印鑑と本人確認書類をもって、役場に申請に行けば即日登録が完了します。
ただ、本人が行けないケースで委任状によって、他の人に申請してもらう場合は、即日で登録されないケースがありますので、それについてもお住まいの自治体ホームページをご確認ください。
引っ越したら、旧自治体に登録した印鑑登録は無効になりますので、転居先の自治体に再度印鑑登録の申請をする必要があります。
賃貸借契約をする!となってから用意していたのでは、手続きが遅れてしまう可能性があります。転勤族の人なんかは、短いスケジュールの中に色々と予定を詰め込む必要がありますので、ちょっとでも遅れると後の予定にも響きます。
ですので、事前に用意しておくことが大切です。
賃貸借契約に実印は必要?
賃貸借契約に実印は必要かどうかは、ケースバイケースです。
私の過去の経験では、必要であるケースもあれば不要であるケースもありました。
契約者本人は不要でも、連帯保証人の印鑑は実印の必要があるというケースもありました。
つまりは、契約の相手方が求めるかどうかによって変わってきてしまいますので、いざ必要となった時に慌てないようにしておいた方が良いでしょう。
実印はどこで買えばいいの?
実印は条件さえクリアしていれば、安い印鑑でもオッケーです。100均の印鑑でも大丈夫なのですが、正直なところ避けた方が無難です。100均の印鑑のように大量生産されているものですと、同じ印影を他の人が用意できていしまうということになりかねません。
とはいっても、正直言うとあまり高いのでなくていいのではないかなと思う人も多いと思います。
ただ、実印を使う場面というのが、車の購入であったり、住宅の購入であったり、人生においてもとっても大事な時に使います。
そんな時に、しっかりとして特別感のある実印で契約書に印鑑を押す。というのは何とも言えない充足感が味わえますし、ここから新しい生活が始まるんだという決意も新たになると思います。
こういった気持ちも大切にしたいなと思います。一度作ったらずっと使えるものですので、ある程度のものを用意することがいいのではないでしょうか。
最近では少なくなってきましたが、街の印鑑屋さんにお願いすれば作ってくれます。値段は材質によってピンキリです。材質が金属のものもあれば、石のものや木材のものもあります。
印鑑屋さんにもよりますが、即できるケースはまれです。私が買った時も数日待って受け取りでした。
最近はネットで注文も可能です。材質もたくさん選べますし、値段も街の印鑑屋さんより安いケースが多いですので、実際に持って材質を確かめてからじゃないと嫌だという人以外は良いと思います。
高品質手彫り仕上げ印鑑実印専門店INKANS.COMなら、平日14時までの注文であれば即日発行してくれます。他の印鑑屋さんのサイトも色々と見て回りましたが、ここが値段も手ごろで、即日発送可能で、無料保証もついてます。材質の種類も豊富ですので、今後長く使う印鑑でも安心して頼むことができるんじゃないでしょうか?
お子さんに贈ることも
進学や就職などで家を出る子供に実印を贈るというケースも多いです。
自分の実印を持つというのは、一つ大人の階段を上ったような感慨深い気持ちになります。私も親に実印を貰いました。少し大人になったような、親に大人と認められたようなそんな気持ちになったのを覚えています。
親の想いとともに、末永く使ってもらえる印鑑を贈るというのもいいのではないでしょうか。
まとめ
賃貸物件を借りる上で、賃貸借契約を締結する必要があります。
その際に必要になる可能性があるのが実印です。実印とは市町村に印鑑登録した印鑑のことで、普段使用している認印とは違う大切な契約の際などに使用されることが多いです。
賃貸借契約の場合、必要かどうかはケースバイケースで、不要である場合も多いです。ただ、契約者だけでなく連帯保証人も実印が必要であったりしますので、契約の前には確認しておいた方が良いでしょう。
実印の要件は市町村ごとに定められていますので、お住まいの市町村のホームページをご確認ください。要件を満たしていれば、安い印鑑でも大丈夫なのですが、100均で売っているような大量生産の印鑑は、同じ印影を他の人が用意できてしまいますので、避けた方が良いでしょう。
印鑑は街の印鑑屋さんやネット通販でも購入は可能です。お子さんの進学・就職に合わせて親が実印を贈るケースも多いです。
実印はすぐにできないことが多いですので、必要になってから作るのではなくて、事前に要しておくと余裕のあるスケジュールで作業を進めることができるではないでしょうか。