仕事を選ぶうえで気になることの一つが転勤があるかどうかですよね。
頻繁に転居を伴う異動がある人を転勤族とも呼びますが、転勤族とはどのような仕事の人が多いのでしょうか。
今回は、転勤が多い仕事はどんなものかを紹介させていただきます。
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転勤が多い仕事はこれ!
では早速ですが、転勤が多い仕事を見ていきましょう。
1.公務員
転勤が多い仕事一つ目は公務員です。
公務員と一口に言っても、地方公務員と国家公務員がありますよね。そのどちらも転勤が多い仕事です。
ただ、地方公務員は自治体毎に採用されていますので、都道府県採用の地方公務員の場合はその都道府県内だけ、市町村採用の場合は市町村内だけの異動が基本になります。
ですので、市町村採用の場合は転居が伴うことはまれですので、ほぼ転勤族にはなりえません。
都道府県採用の地方公務員の場合は、離島であったり僻地であったり、転居しないと通勤できない場所への異動もあります。
国家公務員は北海道から沖縄まで異動となる可能性がありますし、同一地方のみの異動という省庁もあります。
公務員の異動頻度は、1年~10年と職種・省庁によって大きく異なります。
2.金融系(銀行、保険会社等)
二つ目は金融系の仕事です。銀行や保険会社などが挙げられます。
特定の職種というわけではなく、金融業界自体が異動の多い業界となっています。
支店があるところどこにでも行く可能性はあります。大手銀行の場合はグループ企業への出向などもありますので、思いもよらないところに異動する可能性もあります。
ただ、大型支店を拠点として、その地域内のみの異動というケースも少なくありませんので、銀行員になったからと言って必ずしも全国転勤と言うわけではありません。
採用形態によって、大体の会社が「一般職」と「総合職」に分かれます。
一般職と呼ばれるような職種の場合は、転勤なしか、同一地域内での異動しかないという条件で採用されている場合が多いです。
そして、総合職と呼ばれる職種が転勤が多い職種になります。エリア総合職など名称は様々。
「一般職」と「総合職」の区分けは金融系職種以外でも使われます。
金融系の転勤の頻度は2年~3年に一回程度が多いです。
3.商社
三つ目が商社です。商社も総合商社と専門商社に分かれますが、どちらも転勤があります。
企業規模によりますが、転勤頻度は3~5年程度で、他の職種とそれほど変わりません。
商社の特徴として、海外転勤の可能性が他の職種よりも高いことが挙げられます。
逆に海外で仕事したい!という人には良いのではないでしょうか?
海外に駐在員として派遣される期間は5年程度が多いです。海外赴任から日本に戻ってきたと思ったら、別の国へすぐに転勤と言う人の話も聞きます。
商社も金融系で挙げたように、「一般職」と「総合職」で分かれており、「総合職」が転勤が多い職種になります。
4.大手メーカー
メーカーは様々な商品を作る製造業種です。食品メーカー、自動車メーカー、ハウスメーカー、化学メーカー、機械系メーカーなど種類も様々。
その中でも全国規模で営業所を持っている大手のメーカーは転勤が多い仕事になっています。
メーカーの中でも工場の生産ライン勤務など転勤がない(少ない)ものもありますが、営業職などは頻繁に転勤することになります。
転勤の頻度は2年~5年程度です。海外に営業所がある場合は、海外転勤ももちろんあります。
4.ゼネコン
最後に紹介させていただくのがゼネコンです。
大手ゼネコン、スーパーゼネコンと呼ばれる企業の、「現場管理」の仕事は転勤が多い仕事になっています。
現場管理は、一つの工事現場が終わると次の現場に異動となります。現場から現場へ渡り歩く感じですね。
ゼネコンは営業所があるところではないので、事前に異動エリアがどこからどこまでかなどは分かりません。
異動周期も非常に早く、1年未満で転勤するということもしばしばあります。
ゼネコンの中には、地域限定職として採用しているケースがあり、その場合は採用されたエリア外への転勤はありません。
大企業は転勤あり
上記の職種以外でも、大企業で日本全国に支店・営業所を持っているような企業は、転勤があります。
ただし、採用された条件(一般職や地域限定職)で転勤がないケースもありますし、職種によって転勤がないケースもあります。
例えば、大企業の開発研究部門は研究できる設備が整っている場所にしか異動はできませんので、必然的に転勤が少なくなります。
一方で営業のように全国どこでも必要となる職種は、転勤があることが多いです。
飲食店、スーパー、引っ越し屋さんなどなどでも転勤はあります。
転勤が多い職種にはメリットも
転勤が多い「総合職」は同じ企業の「一般職」より給料が高いです。昇給も早いですので、生涯賃金で「一般職」の方と大きく差が付きます。
また、様々な営業所や業務に携わることで、スキルアップを図れるというメリットもあります。
その企業の中でのキャリアパスを考えて、積極的に転勤するという人もいます。
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仕事選びは計画的に
転勤があるかないかは、採用条件や企業説明会などで事前にわかることほとんどです。
「お給料がたくさんもらえるなら転勤が多くても苦じゃない!」
そう思う人もいるかもしれません。ただ、結婚して子どもが生まれると、気持ちが変わる人もたくさん見てきました。今は転勤を気にしない場合であっても、結婚・育児など先のことまで見据えて就職先を選ぶのが大切です。
転勤族になったけど、やっぱり一つの場所で落ち着きたいな、、、そう言って転職する人もたくさんいます。転勤族のメリット、デメリットも見極めながら、後悔しない選択を!