夫の転勤で転居を繰り返している転勤族の妻の皆様。
「転勤についていくと、今の仕事を辞めないと、、、」
「転勤族の妻は長期間働くのが厳しいから、就職活動もなかなかうまくいかない」
など、自分の仕事・キャリアについて悩まれていることも多いと思います。
この記事では、転勤についていきながら、就職をしやすくなるような資格について、転勤族の妻目線で解説していきます。
結論から先に言うと、転勤族の妻におすすめの資格は下記のとおりです。
- 資格5選
- 自動車運転免許
- 日商簿記
- ファイナンシャルプランナー
- 宅建
- 医療事務
これらは比較的短期間の学習でも取得できるものが多く、さらに全国的に求人も多い資格になります。
このすべてを網羅する必要はなくて、自分が興味のある分野から始めてみると効率が良いでしょう。
資格はどう選ぶ?
転勤族の妻が他の人と違うのが、
- 短期間で引っ越しをしてしまうので正社員になりづらい
- 全国転勤の場合、全国的に需要のある資格が必要
- 資格を取るためのスクールも通いづらい
このような点だと思います。
つまり、通信講座や独学で取得ができて、全国的に求人の多い資格を取得する必要があるということになります。
なので、以下のような教育機関に通う必要のある資格は除外しています。
- 看護師
- 保育士
- 介護士 etc…
もともと、これらの資格をお持ちの方は、新しく資格を取らなくても十分就職が可能です。
これらを踏まえて、冒頭で挙げた5つの資格をおすすめさせていただきました。
それではそれぞれの資格について、詳しく説明させていただきます。
転勤族の妻におすすめの資格
最初にも書きましたが、転勤族の妻におすすめの資格はこの5つです。
- 自動車運転免許
- 日商簿記
- ファイナンシャルプランナー
- 宅建
- 医療事務
一つ一つ見ていきましょう。
自動車運転免許
自動車運転免許は必ずとった方がいいです。というか取らないと生活にならないかもしれません。
転勤族は都会にも田舎にも行きます。普段の生活も免許がないとかなり不便です。
転勤族の妻になる方で、まだお持ちでない方は取得した方が良いでしょう。
求人においても、普通免許が必要なものは多いです。
特に地方の場合は、事務でも営業でも職種によらず、業務で車両を使うことが多いですので、最低でも普通免許は取得しておくようにしましょう。
日商簿記
簿記は経理の仕事をするときに、持っていると良い資格です。
求人条件でも「日商簿記〇級をお持ちの方」と書いているのを見たことある人もいるんじゃないでしょうか?
経理は全国どこでも求人が多いですので、簿記を取っておけば転勤が多くても安心材料になります。
簿記の中でも、日商、全経、全商の3種類がありますが、就職に有利なのは日商簿記になります。
日商簿記が一番受けている人が多くて、認知されています。ですので、会社へもアピールできます。
何級まで取れば良い?
日商簿記2級まで取得しましょう!
日商簿記3級は基本的な内容がほとんどです。勉強時間の目安としては、100時間くらいです。
2~3か月くらいの学習期間で十分合格を狙えます。合格率は50%くらいです。
3級は難関ではないですので、そこまでアピールになりません。まったくの無駄というわけではないですが、持っている人が結構多いですからね。
2級は200時間くらいと3級の倍くらい必要です。合格率も20%くらいです。
数年前にもともと1級の範囲だったものが2級の範囲に変更になったこともあり、かなり難易度が上がっています。
そのため、2級を持っていると会社への良いアピールになり、就職が有利になります。
簿記1級はもう趣味の領域と言ってもいいほどで、合格率も10%とかなりの難関資格になっています。
ここまで要求する求人はほぼ見ませんので、就職のために取得する必要はないでしょう。
ただ、「簿記が好きになった」とか「税理士の受験資格がほしい」というようなケースは狙ってもいいと思います。
3級までは独学で、2級からは通信講座などにより学習した方が効率がいいです。2級は難しいので独学だと時間がかかってしまいます。
合格できなかったら受験料が無駄になってしまいますので、通信講座で一発合格を目指す方が時間的にも金銭的にもメリットが大きいです。
独学のするときはテキストだけでなく問題集も解くようにしましょう。過去問もおすすめです。
特にTACから出版されている参考書はかなり分かりやすく作られています。
簿記3級は独学で勉強してから、2級を通信講座にするか独学にするか決めるのもいいですね。
通信講座は資料請求自体は無料でできますので、講座内容を見てから決めるようにしましょう。講座も合う合わないがありますからね。
日商簿記3級と2級は、2020年からはネット試験というのを開始しています。
商工会議所に認定されたテストセンターで受験するもので、受験日は随時となっているので、合格のめどが立ったら申し込むということができます。
受験後すぐに、その場で合否が分かるのもいいですね。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、保険、ローン、教育資金の計画など金融系の専門家です。
金融系のスペシャリストなので、就職だけでなく自分のマネーリテラシーを高めるために取得する人も増えています。
保険などの金融系だけでなく、不動産業界やコンサル業界などにも求人が多いおすすめ資格です。
まずは国家検定であるファイナンシャルプランナー技能検定合格を目指しましょう。
何級まで取れば良い?
FP2級まで取得するようにしましょう。FP2級からグッと求人数と待遇が変わってきます。
お金に関する知識を得るために取得する場合は、FP3級まででも大丈夫です。
勉強時間の目安として、FP3級は50時間程度、FP2級は200時間程度と言われています。
ちなみにFP3級合格してからでないと、FP2級は受検することができません。まずはFP3級合格を目指しましょう!
簿記や宅建とのダブルライセンスにすると、より多くの求人が見込めます。
ただ、すべて同時に勉強するのは厳しいので、優先順位をつけて一つ一つクリアしていくようにしましょう。
FP3級も独学で十分合格が狙えますが、FP2級となると通信講座の方が効率的です。
宅建(宅地建物取引士)
宅建は不動産業界への就職を目指すのであれば、持っていた方が良い資格です。
不動産の売買や賃貸借契約のときに、重要事項などを説明する業務場合に必要な資格です。
不動産業をする場合には、5人に1人の割合で配置しなければならず、独占業務もあります。
不動産業は全国どこでもありますので、需要が多い資格になります。しかも不動産業は人の入れ替えが激しいので、常に一定の求人があるのも特徴です。
ただ、今まで紹介した簿記2級やFP2級と同じくらいか、すこし難しいくらいの難易度です。
勉強時間の目安は250時間~300時間程度です。計画を立ててきちんとできる人以外ですと、独学では厳しい難易度です。
取得出来たら就職に有利ですので、通信講座の費用を支払っても十分見合うとは思います。
宅建はダブルライセンスにすることで、相乗効果を得ることができる資格でもあります。
特にFP資格とは相性が良いです。不動産取引の法律的な専門性は宅建で、お金の面のプランニングはFPとしてアドバイスできますので、業務の幅が広がります。
医療事務
医療事務は診療報酬計算や入退院手続きなどの医療に関する事務全般が仕事になります。
病院は全国どこでもありますし、医療事務の求人もどこに行ってもあります。
医療事務の資格は4つありますが、どれも民間資格であり、資格を持っていないと仕事ができないというわけではありません。しかし、就職するのに資格がある方が有利なのは言うまでもありません。
- 医療事務認定実務者
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- 医療事務管理士技能認定試験
- 診療報酬請求事務能力認定試験
難易度は、1<2<3<4という順番です。
医療事務認定実務者は難易度が低く、受付のマナーなど基本的なことを重点的に勉強します。医療事務を目指す人の最初の資格にピッタリです。
医療事務資格は多いですが、一つ一つの難易度はそこまで高くありません。資格手当がつくケースも多いので、資格を取れば取るほど給料も上がります。勉強のモチベーションにもつながりますよね。
医療事務資格は、ニチイの医療事務講座取得される方が多いです。教室は全国300か所と多く、通信講座も充実しています。契約している医療機関も約8,000件もあり、合格後の就職まで面倒を見てくれます。
まとめ
転勤族の妻が取得を目指すべき資格5選は下記のとおりです。
- 自動車運転免許
- 日商簿記
- ファイナンシャルプランナー
- 宅建
- 医療事務
自動車運転免許は別ですが、どれも全国的に需要が多い資格になります。
独学で取得できるものもありますが、日商簿記2級、FP2級、宅建については通信講座を利用した方が効率的です。
通信講座は合う合わないがありますので、無料の資料請求をしてから内容を見て決めるようにしましょう。資料請求はこちらから→高い合格実績で選ぶなら資格の大原
医療事務については、試験の難易度的にはそこまで難しいものではないですが、就職まで面倒を見てくれるニチイは利用を検討する価値はあるでしょう。
全て取得する必要はなく、自分の興味のあるところから始めてみるのはいかがでしょうか?